杖 Stick

杖（英語: walking stick）は、体を支え、歩行の助けとするために用いられる細長くまっすぐな、手で持つのに適した道具。
長くて自分の足の長さ程度のもので、木製である場合が多い。
稀に象牙や貴金属で作られ、権威の象徴とされたほか、蛇や獣を追い払う道具としても用いられ、さらに中世においては、武器としても使われていた。。＜br＞ About Stick 杖について

西洋 1924年のイギリス
ヨーロッパでは杖の文化が早くから発達し、権威の象徴として戴冠式などの国家的儀式に使用されるほか日常生活にも定着している。
また、英語におけるwandは魔術などとのかかわりで伝説や物語に登場することも多く、元来は農具だったともいわれている。
古いタロットカードの図柄に、杯、硬貨、剣と並んで杖がモチーフとして使われているが、それぞれに聖職者、商人、騎士、農夫を意味している。
杖は、農夫の道具で、これで畑の土を掘り起こしていた。この杖、ワンドと呼ぶものは、現在のトランプでは「クラブ」（クローバとも）に取って代られていた。
日本 日本では明治から大正時代にステッキが大流行した。昭和初期には若者がステッキを携帯することもあった。
しかし、戦時期になりステッキを持つ人は激減し、戦後の高度経済成長期には合理性や利便性が重視されステッキは専ら実用目的のものとみられるようになった。